『giver(ギブの力) -こころのウェルビーイングのために いますぐ、できること-』

22/12/18

giv代表の西山が本を出版しました。


(発行元:BOW&PARTNERS、発売元:中央経済グループパブリッシング)

”経済的/物質的に豊かになったのに豊かさを感じにくい現代社会”について問題提起しつつ、
科学的/学術的に解明されつつある”こころの豊かさ”について紹介しています。

その上で、ひとりひとりがこころのウェルビーイングのために、具体的にどんな行動ができるのか、
givの誕生秘話や実際の実例、そしてこれから目指す世界について書かれています。

モノで満たされた社会、こころは満たされない社会
先進国を中心に経済成長を遂げてきました。そのおかげで物質的に満たされてきました。モノは溢れている社会。

一方で、行き過ぎた金融資本主義によってもたらされた、やりがいの感じられない社会、つながりのない社会が存在しています。
そしてココロが満たされていない社会が。

これからは客観的で物質的な豊かさではなく、
主観的でこころの豊かさが得られる社会へのシフトが求められているのではないでしょうか。

資本主義は一つの仕組みであって、絶対的なものではありません。
これを単一的指標として、社会の目標、企業の目標、そして、血の通った一人ひとりの人生の目標にしてしまうから、さまざまなほころびが出てくる。

こういう話をすると、社会主義者のように捉えられることもありますが、資本主義を全否定するつもりはないです。

我々自身もこの仕組みの上で生活し、お金は現代社会において必要なものと認識してます。

社会主義に変えよう、あるいは自給自足しよう、という考えは、現代社会では現実的ではなく、むしろナンセンスだとも思っています。
みんなで並んでパンをもらうなんて想像したくもない。

だけど資本主義が持つ弱点や限界 、顕在化している大きな問題から目を背けてはダメだと思っています。

この本は、問題を批判することを目的としたものではなく、具体的な行動として、我々のような一市民に何ができるのかを紹介する本です。

givでは”価値を贈って感謝でつながる”をコンセプトに、恩送りができるコミュニティです。
一般的なモノやサービスの対価としてお金を相手に払うではなく、受け取ったら、今度は自分が別の人に、自分の好きなことや得意なことを贈ります。お金を介さずに、人が感謝でつながっていく社会実験ですね。

贈った人も、受け取った人も、優しくて、ゆたかな気持ちになれる不思議な体験です。

ひとりひとりができることはほんの些細なことだけど、こうして感謝の連鎖が続いて広がっていくことで、みんなが楽しみながら社会が明るくなれば良いなと思っています。

実際に数字の世界の中で走ってきて、現在も資本主義の中で活動している西山が行動を起こした結果、どんなことが見えてきているのかを紹介していきます。

本の構成はこんな感じです。
第1章 モノで満たされた社会、こころは満たされない社会
第2章 こころのメカニズム
第3章 ありがとうのちから
第4章 ギブのちから
第5章 優しい社会を未来に残す

著名な先生方からありがたいメッセージをいただいています。

慶應義塾大学 大学院 前野教授
「幸福な社会を実現する壮大な社会実験だ」

著作家(山本七平賞 奨励賞受賞) 近内先生
「非貨幣経済という空想を実現しようとする勇気がここにある」

ぜひ手に取って読んで頂きたいです。

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